「愛知県でラーケーションの日が導入される」というニュースが話題になっています。
そもそも「ラーケーションの日」とはどういう制度なのか、このニュースを受けて世間はどのような反応を示しているのか、導入後にはどのような活用法が考えられるのか、「ラーケーションの日」の導入に先駆けて詳しくご紹介していきます。
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ラーケーションの日とは?
ラーケーションとは、「ラーニング(学習)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた造語で、ラーケーションの日=校外学習活動の日として愛知県が打ち出した休み方改革のひとつ。
校外での学習活動を親子でもっと体験できるように、また祝休日に仕事をしている親も子どもと一緒に休日を過ごせるようにとの理由から創設されたとのこと。
導入は愛知県が全国初。
対象は?
- 愛知県内の公立学校(小・中学校、高校、特別支援学校)に通う子供
いつから?
- 2023年度2学期以降順次導入開始
どのような制度?
- 年に3日まで平日の休みを取得できる(まとめて取ることも可)
- ラーケーションの日を利用して取得した休みは欠席扱いとならない
- 受けられなかった授業の内容に関しては、家庭学習で補う
どのように取得するの?
- 保護者がラーケーションカードに記載された趣旨を踏まえて子どもと相談し、当面はメールなどで学校に届け出ることで取得できる予定
もうひとつの休み方改革プロジェクト
- ラーケーションの日とは別に、「県民の日学校ホリデー」も2023年度からスタート予定。11月21日から27日までの「あいちウィーク」の期間中の1日、愛知県内の公立学校が「県民の日学校ホリデー」を指定し、休業日とする。
2月の知事選ではこの制度を公約には盛り込んでなかったですし、特に大きな前触れもなくいきなり発表されたので愛知県民としては急なことで驚いています。
コロナ禍で「クラス全員が揃わなくてもなんとかなった」という実績ができたのもひとつの要因なのでしょうか?
このニュースを受けたときに「やった!」と思う反面、「先生たち大変だろうな・・」とも感じました。
みんなの反応は?
そもそも子どもの有休のような制度の「ラーケーション」がここまで話題になっている背景には、「義務教育は旅行などの私用で休ませてはいけない」という意識が定着していることが関係しているのではないでしょうか。
筆者も昔高校の先生に「明日は法事で休みます」と伝えたら「本当に法事?」と疑われて「私用で休むのはいけないことなんだ」と思った記憶があります。
ツイッターでは、ラーケーションの日を「いいね!」「羨ましい!」と捉える声が目立ちますが、「そもそも制度なんてなくても普通に休んだらいいじゃん」という意見も見られます。
また、親の有給取得問題や、現場(学校側)の対応を心配する声も挙がっています。
確かに、親側の有給取得の環境も今まで以上に問題視されそうです。
愛知県ではこの制度の導入と並行して休暇を取得しやすい職場環境づくり、平日や閑散期への観光需要のシフトなどにも取り組むとしていますが、実際どうなっていくのかが気になるところです。
考えられる活用法は?
校外学習活動の日と定められているものの、実際は旅行などのレジャーに活用する人がほとんどではないでしょうか。
考えられる活用法をまとめました。
- 平日休みの仕事に合わせて子どもも休みを取る
- トヨタカレンダー(トヨタ関連会社の特殊なカレンダー)に合わせて子どもも大型連休にする
- 金曜日に休みをとって土日と繋げる
- 月曜日に休みをとって土日と繋げる
- 日帰り旅行で閑散期(火〜木)を狙う
親の休みに合わせて子どもも休みを取るパターンと親も子も平日に休みを取るパターンとに分かれますが、後者の場合はやはり職場の有休の取りやすさも大きな課題となりますね。
まとめ
愛知県民以外の方からも「うちも導入してほしい!」との声が早くも挙がっていますが、実際始まってみてどのように運用されていくのか、愛知県をモデルとして今度全国的にどう広がっていくのかが注目ポイントです。
また新たな情報が入り次第お伝えしていきますね!