お子さんが小学校に上がる頃、そろそろお小遣いを渡し始めようと考えている親御さんも多いのではないでしょうか?
毎月決まった額を渡す定額制や必要なときに必要な分だけ渡す都度制、お手伝いをしたら報酬として渡す報酬制などやり方はご家庭により様々ですが、その中でも今回は「報酬制」にご興味のある親御さんに向けて報酬制のメリットやデメリットを実体験をもとにご紹介します。
筆者紹介
3児の母。長女は小学校高学年、長男は小学校低学年、次男は園児。
小学生の長女と長男に「報酬制」のお小遣いを導入しています。
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参考: 我が家のお小遣いの仕組み
1年生からスタート。学年が上がるごとに10円ずつ単価が上がる仕組み。(同じ作業でもどんどん上手になり、質が上がるため)
お風呂掃除や洗濯物たたみ、掃除機かけ、床掃除、窓拭きなど「家族のためになり、母が助かるもの」を基準にその時の気分に合わせて選べるようにしています。
長期休暇や何も予定がない休日などに「みんなで大掃除DAY」を設け、「家中の床をみんなで拭き掃除!やりきったら追加ボーナスもでるよ!」などお小遣い大量ゲットのイベントも時折実施しています。
報酬制のメリット
頑張った分だけお金がもらえるという社会の仕組みを学べる
これが報酬制にする一番大きなメリットではないでしょうか。
たくさん頑張れば高いものでも買える。欲しいものがたくさん買える。逆に頑張らなければ欲しいものがあっても買えない。
「お手伝いを頑張った」という過程があるからこそ、努力をして手に入れた物には特別な思い入れが生まれるのではないでしょうか。
我が家の長女はこの間自分のお金で家族にプレゼントを買ってくれたのですが、自分で頑張って稼いだお金で買った物で家族が喜んだことが嬉しかったようで、武勇伝のように何度も自慢しています^^
家事スキルが上がる
我が家では1年生でもできる簡単なお手伝いだけでなく、年齢に合わせて少し難しいお手伝いも用意しています。
例えば「卵焼き作り」。
味付けから調理まで全てを任せるので、今では長女の得意料理になっています。
その他「物をどかしてから掃除機をかける」「床掃除をするときは巾木まで拭く」など大事なポイントを蔑ろにしないのは、対価が発生するからこそではないでしょうか。
目標に向けて計画を立てる練習になる
「欲しいものが○○円だからあと○回お手伝いしたら買えるな」
「今日は忙しいから週末にまとめて○回分お手伝いしょう」
など目標や都合に合わせて自分で考える習慣が付きます。
我が家の長男はガチャが大好き。習い事のついでに寄れるガチャコーナーがあり、欲しいガチャがあるとその習い事の日までに○○円稼ぐぞ!と張り切ってお手伝いをして買いに行くこともしばしば。
報酬制のデメリット
手伝いは家族の一員として当然のことという意識が持ちにくい
「お金がもらえないなら手伝わない」となることは懸念されます。
我が家では「子どもの仕事は勉強と遊びと睡眠」だと思っているのでお手伝いはやる気があるときにしてくれたらいいと割り切っているのですが、「手伝いは家族の一員として当然のこと」という考えのご家庭ももちろんあると思います。
次章の「報酬制のポイント」でも挙げている通り、お手伝いしてくれる度に感謝の気持ちを伝えることが非常に大切です。
忙しくなるとお小遣いを稼ぐのが難しくなる
我が家の子どもはまだ小学生なのでお手伝いをする時間がありますが、中学生に上がり部活などが始まるとお手伝いをする余裕がなくなるかもしれません。
その場合は定額制に移行するなど、状況に応じて変えていく必要があると思っています。
報酬制のポイント
感謝を伝える
“お手伝い=お金のため”だけではなく、家族の役に立っている、助かっている人がいるということを感じてもらうために感謝の気持ちを伝えることは重視しています。
アドバイスはするけど文句は言わない
もちろんやり方がわからないはじめのうちはアドバイスは必要ですが、お風呂掃除にしても洗濯物たたみにしても、上手にできていなくても「汚れ取れてないよ」「たたみ方ぐちゃぐちゃ」など文句は言わないようにしています。
その代わり上手にできたときには褒める。
「隅まで丁寧に洗えてるね」「大人が畳んだみたいに綺麗!」などできるだけ具体的に言えると子どものやる気も継続します。
お金の使い方に口出しはしない
これは報酬制に限らず、子どものお小遣いの使い方に共通して言えることだと思います。
いくら頑張ってお手伝いして手に入れたお金とはいえ、何に使うかはその子次第。親にとっては「そんな物に努力したお金を使うの!?」と思えるような物だとしても、その子にとってはそのとき価値を感じた物なんです。例え後々「なんでこれ買ったんだろ・・」と後悔しても、その失敗が学びにつながります。
おまけ:chatGPTに聞いてみた
話題のchatGPTにお小遣い報酬制のメリット・デメリットについて聞いてみたところ、こんな回答が返ってきました。
子供のお小遣いを報酬制にするメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット:
- 責任感の養成:報酬制度により、子供たちは自分の行動が報われることを学ぶことができます。そして、自分の責任を負うことが必要であるということを理解できます。
- 貯蓄の促進:報酬制度により、子供たちは貯蓄することの重要性を理解し、自発的にお金を貯めるようになります。
- 自己管理の向上:報酬制度により、子供たちは自己管理能力を高めることができます。自分でお金を管理することが必要であるため、自分自身の行動を考えることができるようになります。
デメリット:
- 負担が大きくなる可能性:報酬制度により、子供たちは自分の行動に対して報酬を期待するようになります。それにより、親が支払い負担を強いられることがあります。
- 偽造行為のリスク:報酬制度により、子供たちは報酬を受け取るために報告を偽造する可能性があります。例えば、家事をしていないのに報告をして報酬を得ることがあるかもしれません。
- 報酬による期待の歪み:報酬制度により、子供たちは期待する報酬に応じて行動するようになります。これにより、自分自身のためにやるべきことを無視して、報酬を得るための行動をする可能性があります。
以上が、子供のお小遣いを報酬制にするメリットとデメリットです。報酬制度は、子供の性格や家庭環境によって適用すべきかどうかが異なるため、家庭環境に合わせて慎重に判断する必要があります。
chatGPTの回答より
なるほど、偽造行為のリスク・・・。考えもしなかったですが確かにデメリットのひとつと言えそうです。
まとめ
今回は我が家の実態をもとに「報酬制のメリット・デメリット」をご紹介しました。
それぞれのご家庭の事情や考え方によってベストな方法は異なると思いますが、報酬制にしようかどうか悩んでいらっしゃる親御さんのお役に立てましたら幸いです。